【コラム】米ゲームストップ株急騰にみる個人投資家対ヘッジファンドの構図
先週のNYダウは乱高下となり、米株式市場の混乱を招き、世界の金融市場に影響を及ぼしました。
その原因の一つが米ゲームストップ株の急騰だろう。
米ゲームストップの急騰は、米の個人投資家達がSNSを通じて結束し、一斉に米ゲームソフト販売大手のゲームストップの株を買いだしたことが背景にあると言われている。
このゲームストップは米のビデオゲーム専門店で業績が落ち込み、赤字計上となっており、その業績を踏まえてヘッジファンド等が株価下落を見込んで「空売り」をしかけていた銘柄でした。
そこに空売り残高が積みあがっているゲームストップ株を見た個人投資家達が、SNSで互いに「みんなでこの株を買おう」と結束し、一斉に買いだした訳です。
インターネットコミュニティーには購入を煽るような投稿が続いたと言われています。
これまで資金力や情報量で勝るヘッジファンドが、株価下落によって儲けてきたことに対して、米個人投資家達は敵視していたようです。
そこで、米個人投資家達が結束し、「やり返してやろう」と立ち上がった訳です。
これにより、個人投資家VSヘッジファンドという構図が出来ました。
今回のゲームストップ株の急騰により、ヘッジファンドなどは多くの損失を出すことになりました。
これを受け、空売りを専門とする米投資情報会社は、今後空売りの情報を公表しないと表明するなど対策を打ってきているようです。
今回のゲームストップ株の急騰を受け、巨大なものに対し個人では太刀打ちできないものが、結束することにより巨大なものにも対抗することが出来ることが証明されたのではないでしょうか。
SNS等により、個人間の繋がりが容易になった現在、これまで個人では成し得なかったことが出来るようになったと感じている著者でした。
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